西洋占星術・ホロスコープ

西洋占星術・ホロスコープとは

西洋占星術とは、星の位置を示したホロスコープを使って占うもので、12星座占いや星占いと言われる占いも主に西洋占星術です。

ホロスコープとは現在や誕生日など、ある瞬間に地球から見て星がどの位置にあったかや、星と星がどのような角度にあるのかなどを示したものです。
雑誌やテレビなどでよく見る12星座占いは、この西洋占星術のうち太陽が誕生日にどこにあったかによって占ったものです。
ホロスコープで表される星は太陽以外にも月や金星、火星などたくさんあるので、12星座占いでは射手座という方でも月は獅子座で金星は乙女座といったように、いつも12星座占いで見ている星座とは異なる星座の性質も持っていたりします。
また、星座の性質だけでなく、星にもそれぞれ何を表すかの特徴があったり、その場所によっても性質が異なったりします。

同じ日でも時間によって星の位置は少しずつ異なってくるので、同じ誕生日の人同士でも少しの星の位置の違いや角度の違いなどで、特徴や運勢が異なってきたりします。
西洋占星術はとても細かく奥深い占いなのです。
目次

ホロスコープの種類

ホロスコープには、出生日時の星の位置を表したネイタルチャートや、現在などある日時の星の位置を表したトランジットチャート、ネイタルチャートをベースに星の位置を動かしたプログレスチャートなど複数の種類があります。

自分自身や誰かについて占う時は、まずネイタルチャートを見ます。そこから、現在や過去、未来などある時点の運勢を占う時はネイタルチャートとトランジットチャートやプログレスチャートを重ね合わせて、星の位置や角度の関係から運勢を見たりします。

また、自分と気になる誰かなど相性を見るときは2人のネイタルチャートを重ね合わせて星の位置や角度の関係から相性を見たりします。
複数のチャートを重ね合わせて読めるようになるにはとても多くの知識や経験が必要です。

まずここでは、自分自身や気になる人の特徴や傾向を見れるように、ネイタルチャートについて基本の見方を解説していきます。

ホロスコープの出し方

ホロスコープはある瞬間、日時の星の位置を表すもので、同じ日でも時間によって少しずつ異なってきます。
なので、ホロスコープを出す時には生年月日だけでなく、出生時刻も必要になってきます。
母子手帳などで出生時刻を見てホロスコープを作成できるのがベストですが、修正時刻がわからない時は1日の真ん中にあたる午後0時で出すと良いでしょう。
また、日時と合わせて必要になるのが、生まれた場所です。どの場所のどの日時かでホロスコープは作成します。

そこからどうやって星の位置を出すかですが、実は日時と場所があれば簡単にホロスコープを作成してくれる無料ツールがたくさんあるのです。
次におすすめのホロスコープ作成ツールをいくつかご紹介します

おすすめホロスコープ作成サイト

メトロポリタン占星学研究館

日時と場所を指定して簡単にホロスコープが出せるサイト。緯度経度での指定だけでなく、都道府県の選択で作成できるので、初めてホロスコープを作成する方でも気軽に使いやすいです。詳細ページではホロスコープのチャート図だけでなく、天体がどの星座やハウスに位置するかなどの一覧も表示されてわかりやすいサービスです。

nut’s wheel さくっとホロスコープ作成

無料で利用できるホロスコープ作成サイトではとても有名なサイト。プロの占い師の先生も多く利用されているサイトで、ホロスコープ図に表示させるアスペクトや配色を変更できるのも特徴。日本標準時以外の選択や、ハウスの分割方法を選択できるなど上級者の利用にも便利。
ホロスコープ作成に、なぜ場所が必要なの?
ある時点の地球に対しての星の位置は世界中どこにいても同じです。しかし、同じ時点でも日本は太陽が出ている昼の時間帯に対し海外では夜だったりするように、地平線に対しての星の位置は異なるのです。
ホロスコープでは地平線を横の水平ラインとして天体の位置を見るので、同じ時間でも場所が異なると、ホロスコープの向きや、重要な要素となるハウスが大きく違ってきます。
例えば日本では日の出のタイミングでは太陽が東の地平線にあり、ホロスコープの左にあるとしても、同じ時点のアメリカ西海岸では正午近くで太陽は南にあり、ホロスコープでは上の方に位置します。
このような時差は日本の中でもあり、北海道では日の出を過ぎて太陽が出ているのに、沖縄ではまだ日の出前で暗いなど、東西に長い日本では時差は意外と小さくないのです。
そのため、ホロスコープをより正確に出すためには、日時だけではなく場所が必要になります。

ホロスコープの見方

ホロスコープでは、天体=星がどの星座の位置にあるか、星座や天体がどの方角にあるか、天体と他の天体がどのような角度に位置するかなどから読み解いていきます。

天体は何が・どのような事でといった事柄・主語について、星座はどのようにといった性質・傾向について、そしてハウスではどのような状況・時にといったシーンを表します。

例えば太陽が獅子座で3ハウスの場合、太陽=対外的な表の顔、獅子座=エネルギッシュで目立ちたがり屋、3ハウス=コミュニケーションとなり、この方は「コミュニケーションを取る場面では、対外的な表の顔がエネルギッシュで目立ちたがり屋な傾向があるだろう」と読み解きます。

ホロスコープの偏り

まず簡単に、ホロスコープを眺めると10個の天体は、ホロスコープの上下・左右どちらのエリアに集まっているか見ることができます。
ホロスコープは上が南、下が北、左が東で、右が西で表されます。この東西=左右や南北=上下のどちらのエリアに天体が集まっているかでも、その人の傾向が読み取れたりします。
上下=南北での違
ホロスコープの上=北に星が集まっている人は、「社会」を重視している人。仕事や組織など、オフィシャルな側面に重きを置く傾向にあります。

反対に、ホロスコープの下=南に星が集まっている人は、「個人」を重視している人。趣味や家庭など、プライベートな側面に重きを置く傾向にあります。
左右=東西での違い
ホロスコープの左=東に星が集まっている人は、「自分」を重視している人。自分の考えや関心に重きを置き、主体的に動く人。チャレンジ精神やリーダーシップに優れた人です。

反対に、ホロスコープの右=西に星が集まっている人は、「相手・周囲」を重視している人。相手・周囲の考えや関心に重きを置き、周囲と協調・協力して動く人。チームワークに優れた人です。
この上下、左右の組み合わせで、例えば左下に星が偏っている人は個人・自分を重要視している、プライベートな自分の世界を大切にしている人。右上に星が偏っている人は、社会・周囲を重視している、会社や学校でみんなのまとめ役をしてくれるような人。といったように、その人の傾向を読み取ったりします。

10天体

ホロスコープを読み解く際に、何が・どのような事でといった主語にあたる天体=星は10個あり、それぞれに表すテーマが異なります。
10天体のうち、太陽・月・水星・金星・火星は個人天体と言って、その人自身の特徴や事柄を表す特に重要な天体です。そして、木星・土星は社会天体と呼ばれ社会との関わり、社会からの影響を表します。天王星・海王星・冥王星はトランスサタニアンと言い、個人ではどうにもできないような影響、潜在的な影響を表します。
その中でも、オフィシャルな顔を表す太陽と、プライベートな顔を表す月は特に重要な天体です。

太陽

オフィシャル・表の自分
社会に見せている自分、こうなりたいという目標、理想の自分

プライベート・内面の自分
プライベートな親しい人に見せている自分、無意識的に出る顔、本音の自分

水星

コミュニケーションの星
他者とのコミュニケーションの取り方、知識・情報収集・発信、言語能力

金星

愛情の星
恋愛・愛情、好きなこと・趣味趣向、美的センス・芸術性

火星

情熱・戦いの星
熱意、実行力、闘争心、戦い、争い、攻撃性、エネルギー、怒り、野心

木星

幸運の星
拡大・発展、成長、成功、幸運、可能性、恵み、希望、ゆるさ・ルーズさ

土星

試練の星
課題、試練、制限・制約、責任、束縛、ルール、秩序、伝統、規律・管理

天王星

革新と変化の星
変化、革命、革新、自由、最先端、グローバル、独立、テクノロジー

海王星

幻想と曖昧の星
幻想、夢、ファンタジー、曖昧さ、現実逃避、芸術、スピリチュアル

冥王星

破壊と再生の星
破壊と再生、生と死、因縁、極限状態

12星座

どのようにといった性質・傾向を表す12星座にはそれぞれに特徴があります。そして、各星座は男性宮・女性宮という二要素のポラリティ、活動宮・不動宮・柔軟宮のクオリティという三区分、火・地・風・水のエレメントといった四元素で大きくグループとして見ることができます。どのグループの星座に天体が多いかでも、その人の特徴や傾向を読み解くことができます。
二要素(ポラリティ) = 男性宮・女性宮
男性宮女性宮
外交的、攻めの姿勢、主導・積極内向的、守りの姿勢、強調・サポート
牡羊座・双子座・獅子座・天秤座・射手座・水瓶座牡牛座・蟹座・乙女座・蠍座・山羊座・魚座
三区分(クオリティ) = 活動宮・不動宮・柔軟宮
活動宮
(Cardinal)
不動
(Fixed)
柔軟宮
(Mutable)
何かを始める力が強い、自ら能動的に動く、長続きさせることは苦手、考えるより動くじっくりとやり遂げる力が強い、自らは動かず周囲を動かす、変化が苦手、考えすぎて動かない臨機応変に対応する力が強い、自らが変化する、活動宮・不動宮の間を取り持つ、自ら決断することは苦手
牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座双子座・乙女座・射手座・魚座
四元素(エレメント) = 火・地・風・水
直感重視、情熱的、行動力実益重視、感覚的、リアリスト論理重視、合理的、客観・公平性感情重視、主観的、感性・共感
牡羊座・獅子座・射手座牡牛座・乙女座・山羊座双子座・天秤座・水瓶座蟹座・蠍座・魚座

牡羊座

挑戦の星座
新しいことへの挑戦、フレッシュ、エネルギッシュ、純粋、単純、活動的、本能的、負けず嫌い

牡牛座

所有の星座
コレクション欲、所有欲、味わう、グルメ、審美眼、五感を研ぎ澄ます、温厚、ゆったり、上品

双子座

知性の星座
思考、知的好奇心、言語化、情報、コミュニケーション、軽やか、気まぐれ、ミーハー、おしゃべり

蟹座

保護の星座
家庭、身内意識、守る、育てる、穏やか、情緒的、思いやり、共感、排他的、地元愛、面倒見

獅子座

プライドの星座
自己表現、個性、想像力、華やか、注目されたい、自尊心、自己顕示欲、カリスマ、親分肌

乙女座

分析の星座
分析、批判、客観的、自己分析、整理整頓、洞察力、完璧主義、職人気質、几帳面、謙虚、潔癖

天秤座

バランスの星座
バランス感覚、調和、社交的、愛想、八方美人、世渡り上手、マナー、協力的、相手目線、公平性

蠍座

執念の星座
執念、執着、狭く深く、探求、マニアック、独占欲、粘り強い、信念、秘密、徹底、疑い深い

射手座

探求の星座
探求、未知への挑戦、冒険、自分探し、哲学、自由、向上心、開拓、理想、アクティブ、楽観的

山羊座

成果の星座
成果重視、社会的評価、規律、役割意識、責任感、計画的、忍耐強い、肩書き、保守的、損得勘定

水瓶座

変革の星座
独創的、独立、革新的、反骨精神、平等、博愛主義、ダイバーシティ、自由な価値観、理論武装、ドライ

魚座

信愛の星座
愛情、同情、受容、包容力、平和主義、献身、想像力、芸術性、繊細、ロマンティック、自虐的、曖昧

ハウス

ハウスとは、ホロスコープの左=東の方角の地平線の場所をスタートとして、ホロスコープをぐるっと12個に分割したものです。
1から12のそれぞれのハウスにテーマがあり、どのような状況・時にといったシーンを表します。
1ハウス自分の部屋
自分自身、アイデンティティ、他社から見た自分、自己演出、自己表現
2ハウス所有の部屋
財産・資産、お金、コレクション、自分の所有するものに対して
3ハウス知性の部屋
コミュニケーション、言語表現、情報収集、発信、学習、インターネット、SNS
4ハウス基盤の部屋
自分の基盤・土台となるもの、家庭、地元、祖国、所属先、帰属意識、住居
5ハウス趣味の部屋
クリエイティブ、エンターテイメント、趣味、音楽、スポーツ、芸術、ギャンブル
6ハウス反省の部屋
自分の役割、義務、仕事、メンテナンス、健康管理、生活習慣、働き方
7ハウス他者の部屋
他者との関わり、パートナーシップ、1対1の関係、結婚・離婚、契約、ライバル
8ハウス共有の部屋
共有物、受け継ぐもの、遺伝、遺産、継承、血縁関係、性的活動、セックス
9ハウス探求の部屋
広い世界との関わり、新しい挑戦、旅行、引っ越し、外国、哲学、宗教
10ハウス目標の部屋
目標、社会的な役割、キャリア、仕事・職業、ビジネス、権力、社会的評価
11ハウス集団の部屋
並列な関係のコミュニティ、友人、サークル活動、SNS、ボランティア
12ハウス秘密の部屋
秘密、隠し事、潜在意識、スピリチュアル、曖昧な関係、不倫、匿名
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